那須塩原清水歯科・矯正歯科

その歯ぐきのまま矯正を始めて大丈夫?後悔しないための歯周基本治療ガイド

その歯ぐきのまま矯正を始めて大丈夫?後悔しないための歯周基本治療ガイド

2026年02月13日 09:43

矯正治療をする前に知っておきたい歯周基本治療|歯ぐきを整えて安全に歯を動かすために

矯正治療を考えたとき、多くの方が気になるのは歯並びの見た目や装置の種類、期間ではないでしょうか。一方で見落とされがちなのが、歯ぐきの状態です。歯ぐきが腫れている、歯みがきのたびに出血する、最近歯が長く見える気がする。こうしたサインがあるまま矯正を始めると、せっかく歯並びが整っても歯ぐきが下がったり、歯がグラついたりして、仕上がりの安定に影響することがあります。

この記事では、矯正治療を始める前に行う歯周基本治療の意味を、炎症の仕組みとリスクからわかりやすく整理します。さらに、不安の多い期間・痛み・費用・通院の考え方もまとめ、矯正を安全に進める準備を具体化します。那須塩原清水歯科矯正歯科でも、矯正の結果を長く保つために、必要に応じて歯周の評価と基本治療を丁寧に行い、患者さんが納得してスタートできるようサポートしています。


矯正治療をする前に歯周基本治療が必要な理由

矯正治療は、歯に力をかけて少しずつ動かし、かみ合わせや歯並びを整える治療です。ここで重要になるのが、歯を支える土台である歯ぐきと歯槽骨の健康状態です。歯周病は、歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を支える骨が減っていく病気です。つまり、矯正で歯を動かす土台が弱っていると、歯を動かすこと自体が不安定になりやすいということです。

歯周基本治療は、歯ぐきの炎症を落ち着かせ、細菌の量を減らし、歯を支える環境を整えるための治療です。矯正前にここを整えることで、歯を動かす反応が安定しやすくなり、歯肉退縮や動揺悪化などのトラブルを避けやすくなります。

この章では、炎症が残ったまま矯正を始めた場合に起こりうること、矯正の力と歯周病の相性、そして矯正より歯ぐき優先と言われる基準の考え方を、順番に解説します。

炎症が残ったまま矯正すると起こりうること

歯ぐきに炎症が残っている状態は、いわば火種がくすぶっている状態です。そこに矯正の力が加わると、歯周組織の反応が読みにくくなり、次のような問題が起こりやすくなります。

歯肉退縮が進みやすい
炎症がある歯ぐきはむくみやすく、治療が進んで腫れが引くと、歯ぐきが下がったように見えることがあります。さらに、歯を動かす方向や骨の厚みによっては、歯ぐきが薄い部分で退縮が目立ちやすくなります。見た目を良くするための矯正のはずが、歯が長く見える悩みにつながることもあります。

歯槽骨の吸収が進むリスク
歯周病が活動していると、細菌と炎症によって骨が減りやすい状態です。そのまま歯を動かすと、歯を支える骨の量がさらに不足し、歯を動かせる範囲が狭くなったり、長期的な安定が得にくくなったりします。

動揺が増える、かみにくくなる
歯周病が進むと歯がグラつきやすくなります。矯正で歯に力がかかると、そのグラつきが強く感じられることがあります。噛む力が偏っている場合は特定の歯に負担が集中し、違和感や痛みの原因になることもあります。

治療計画の変更や一時中断が起こりやすい
矯正中は装置が入ることで清掃が難しくなるため、もともと炎症が残っていると悪化しやすくなります。結果として、矯正の力を弱める、調整間隔を空ける、治療を一時休止して歯周治療を優先する、といった計画変更が必要になることがあります。

那須塩原清水歯科矯正歯科では、矯正前に歯ぐきの状態をしっかり把握し、必要があれば先に炎症を落ち着かせる段取りを組みます。治療を遠回りさせるためではなく、仕上がりと安全性を守るための準備です。

矯正の力と歯周病の相性をやさしく理解する

歯が動くとき、骨の中では吸収と再生がセットで起こっています。歯に力をかけると、押される側では骨が少しずつ吸収され、引っぱられる側では骨が作られていきます。この入れ替わりがスムーズに進むことで、歯は少しずつ位置を変えられます。

ところが、歯周病で炎症が強いと、この反応が不安定になります。炎症があると組織はむくみ、細菌が増え、骨が吸収されやすい方向に傾きます。つまり、矯正による計画的な骨の変化よりも、炎症による望ましくない変化が起こりやすくなるというイメージです。

矯正治療そのものが歯周病を必ず悪化させるわけではありません。大切なのは、炎症をコントロールできているかどうかです。歯周基本治療で出血や腫れを減らし、プラークの量を減らし、清掃習慣を整えておくと、矯正の力をかけても歯周組織が安定して反応しやすくなります。

今は矯正より歯ぐき優先と言われる基準の考え方

患者さんにとって一番知りたいのは、結局どのくらいなら矯正を始めていいのか、という点だと思います。ここは医院の方針や患者さんの条件で変わりますが、判断の軸は共通しています。

出血があるかどうか
歯ぐきから出血しやすい状態は、炎症が活動しているサインです。見た目に腫れが目立たなくても、触ると出血する場合は注意が必要です。

歯周ポケットの深さと分布
歯周ポケットが深い部位が多いほど、歯周病が進行している可能性が高くなります。特定の歯だけ深い場合は、噛み合わせや歯並びの影響が関与していることもあります。

歯の動揺の程度
歯のグラつきが強い場合、矯正の力をかける前に負担を減らす処置や、歯周治療の優先が必要になることがあります。

レントゲンなどで見る骨の量と歯根の状態
骨がどのくらい残っているか、歯根の形や長さに問題がないかは、矯正の安全域を考える上で重要です。

那須塩原清水歯科矯正歯科では、検査結果を踏まえて、どこまで歯周基本治療をしてから矯正に進むかを一緒に整理します。矯正を急ぐ気持ちに寄り添いながらも、長い目で見て安全に進める基準を共有することを大切にしています。


歯周基本治療とは?内容をわかりやすく整理

歯周基本治療は、歯周病治療のスタート地点であり、最も大事な土台づくりです。イメージとしては、歯ぐきの炎症を落ち着かせるために、細菌の温床になる汚れや歯石を減らし、日々のセルフケアを整え、必要があれば噛む力の負担も調整していく流れです。

矯正前に何をするのかが見えると、患者さんの不安はぐっと減ります。ここでは、プラークコントロール、スケーリングとルートプレーニング、噛み合わせ調整や暫間固定などを、順に説明します。

プラークコントロール(セルフケア指導)が土台になる

歯周治療は医院での処置だけでは完結しません。なぜなら、歯周病の原因は歯の表面に付着する細菌のかたまりであるプラークであり、これは毎日の生活の中で増えたり減ったりするからです。

たとえば、クリーニング直後は歯がツルツルでも、磨き残しが続けば数日でプラークは増えます。逆に、磨き方が整えば歯ぐきは驚くほど早く落ち着くこともあります。矯正前に歯周基本治療を行う意味は、このセルフケアの質を上げて、炎症がぶり返しにくい状態を作ることにあります。

磨き残しが出やすいのは、次のような部位です。

  • 奥歯の頬側と裏側

  • 歯並びが重なっている部分

  • 歯と歯ぐきの境目

  • 歯と歯の間

  • 下の前歯の裏側

那須塩原清水歯科矯正歯科では、歯科衛生士が歯ぐきの状態や歯並びに合わせて、歯ブラシの当て方、歯間ブラシやフロスの選び方と使い方を具体的にお伝えします。忙しい成人の方でも続けやすいよう、まずは改善効果が出やすいポイントから取り組む設計にすることも大切です。

スケーリング・ルートプレーニング(SRP)で歯石と汚れを除去

歯周病が進むと、歯ぐきの中の歯周ポケットに歯石がつきやすくなります。歯石は歯ブラシでは取れず、その表面はザラザラしてプラークがつきやすい環境になります。炎症を落ち着かせるためには、この歯石と汚染された歯の表面を整えることが欠かせません。

スケーリングは主に歯ぐきの上や浅い部分の歯石を取る処置です。
ルートプレーニングは歯周ポケット内の歯石や、細菌で汚れた歯根表面をなめらかに整える処置です。まとめてSRPと呼ばれることが多く、歯周基本治療の中心になります。

矯正前にSRPを行う目的は、矯正の力をかける前に、炎症の主な原因を減らしておくことです。歯ぐきが落ち着くと、出血が減り、腫れが引き、歯周ポケットが浅くなりやすくなります。その結果、矯正中の清掃もしやすくなります。

痛み・麻酔・回数の目安をどう伝えるか

SRPに不安を感じる方が多いのは、痛みがどの程度なのか、何回通うのかが見えにくいからです。ここは必要以上に怖がらせず、でも具体的に理解できる説明が大切です。

痛みの感じ方
歯ぐきの炎症が強いとしみたり痛みを感じやすいことがあります。一方で、炎症が軽い場合や歯石が浅い場合は、クリーニングに近い感覚で終わることもあります。

麻酔の有無
歯周ポケットが深い部位をしっかり処置する場合、表面麻酔や局所麻酔を使うことがあります。麻酔を使うのは、痛みを我慢させるためではなく、確実に汚れを除去して治療効果を高めるためです。

回数の目安
歯石の量や歯周ポケットの深さ、処置する範囲によって回数は変わります。たとえば全体を丁寧に行う場合は複数回に分けることが一般的です。忙しい成人の方には、予約間隔や通院ペースも含めて現実的に組むことが大切です。

那須塩原清水歯科矯正歯科では、歯周治療と矯正治療を別々に考えるのではなく、矯正開始までの道筋として通院設計を一緒に作ります。いつまでにどこまで整えるかが見えると、気持ちもスケジュールも整えやすくなります。

かみ合わせ調整・暫間固定など負担を減らす処置

歯周病がある方では、歯ぐきの炎症だけでなく、噛む力の負担が強いことが問題になっているケースもあります。たとえば、歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの偏りがあると、歯周組織が回復しにくくなります。

そこで必要に応じて行われるのが、次のような処置です。

かみ合わせ調整
当たりが強い部分を調整し、特定の歯に負担が集中しないようにします。歯周治療の効果を支える意味があります。

暫間固定
動揺が強い歯を一時的に固定し、揺れによる刺激を減らすことで、歯ぐきの回復を助けることがあります。

これらは全員に必要な処置ではなく、症状や検査結果に応じて検討されます。那須塩原清水歯科矯正歯科では、矯正を進めるうえで支障になりそうな負担要因がある場合、歯周面からも矯正面からも整理して、優先順位を明確にします。


矯正前に行う検査と開始してよい状態の目安

矯正前の歯周評価は、矯正を始めるかどうかを決めるためだけではありません。どの歯をどの方向に、どれくらい動かすと安全かを考えるために必要です。同じ矯正装置でも、歯ぐきと骨の状態によって力のかけ方や治療設計は変わります。

この章では、歯周ポケットや出血、動揺の見方、レントゲンなどで分かる情報、そして歯周基本治療後に再評価を挟む理由を解説します。判断の透明性が上がると、患者さんも治療に安心して参加しやすくなります。

歯周ポケット・出血・動揺など、炎症のサインを確認

歯周病の活動性をみるうえで、代表的なサインは出血です。歯ぐきが健康な状態では、軽く触れても出血しにくいものです。逆に、腫れや炎症があると、歯ブラシやフロスで出血しやすくなります。

また、歯周ポケットの深さは、歯ぐきの炎症がどれくらい進んでいるかを把握する重要な指標です。大切なのは、深いポケットがあるかどうかだけでなく、どの歯のどの面に集中しているかです。たとえば、奥歯の内側に偏っているなら磨き方の改善が最優先になりますし、歯並びの重なり部分に集中しているなら矯正後に清掃性が上がるメリットも見込めます。

動揺は、歯の支えがどの程度保たれているか、噛む力の負担が大きいかを推測する材料になります。腫れていないから大丈夫と思っていても、出血やポケットの数値に炎症が表れることは珍しくありません。

那須塩原清水歯科矯正歯科では、検査結果をただ伝えるのではなく、患者さんが日常で気をつけるべきポイントと結びつけて説明することを大切にしています。数値は難しく感じても、出血が減る、磨き残しが減る、といった変化は実感しやすいからです。

レントゲン等で骨の状態を把握し、無理のない矯正力を考える

歯周病の影響は、歯ぐきの見た目だけでは判断できません。レントゲンなどで骨の量や形、歯根の状態を確認することで、歯を動かせる範囲やリスクの出やすい部位が見えてきます。

ここで意識したいのが、矯正の安全域という考え方です。歯を動かすこと自体は可能でも、土台の骨が薄いところに強い力をかけたり、大きく移動させたりすると、歯ぐきが下がったり骨の支えが不安定になったりする可能性があります。だからこそ、歯周評価と矯正計画はセットで考える必要があります。

那須塩原清水歯科矯正歯科では、歯並びのゴールだけでなく、歯ぐきと骨の状態に合わせた現実的なゴール設定と力の設計を重視しています。きれいに並べることと、長く保つことは両立が大切です。

再評価(治療後のチェック)を挟む理由

歯周基本治療を行ったら、状態が良くなったかどうかを確認します。これが再評価です。再評価を挟む理由はシンプルで、改善が確認できた状態で矯正に進むほうが安全だからです。

再評価では、出血が減ったか、歯周ポケットが改善したか、動揺が落ち着いたか、セルフケアが継続できているかなどをチェックします。もし改善が不十分なら、追加の歯周治療を行う、セルフケアの方法を見直す、矯正の力のかけ方をより慎重にする、といった判断につながります。

途中で方針が変わると不安になる方もいますが、これは後戻りではなく、安全のための調整です。那須塩原清水歯科矯正歯科では、再評価の結果を踏まえて、矯正開始のタイミングや通院ペースを患者さんと共有し、納得して進められるようにしています。


矯正開始までの流れ(通院回数・期間のイメージ)

成人の方が特に気になるのが、結局どれくらいかかるのか、という点です。歯周基本治療が必要と言われると、矯正が先延ばしになるように感じるかもしれません。しかし、歯ぐきを整える期間は、矯正を安全に進めるための準備期間でもあります。ここを飛ばして矯正中にトラブルが起きると、結果として治療期間が長引くこともあります。

この章では、軽度から中等度でよくある進め方、1〜3か月で整うケースと延びるケースの違い、矯正中も歯周管理が続く理由を、イメージしやすくまとめます。

軽度〜中等度でよくある進め方(初期治療→再評価→矯正)

一般的な流れは次のようになります。

  1. 初診相談、検査(歯ぐきの検査、レントゲンなど)

  2. クリーニングとセルフケア指導(磨き方と道具の調整)

  3. 必要に応じてSRP(歯周ポケット内の歯石除去)

  4. 再評価(出血やポケットの改善確認)

  5. 矯正の精密検査と治療計画の確定

  6. 矯正開始

予約間隔は、処置内容や生活スケジュールに合わせて調整されます。たとえば、短期間で集中して整えたい方は、一定期間の通院頻度を上げることもあります。逆に、仕事が忙しくて間隔が空く場合は、その分セルフケアの精度を上げることが重要になります。

那須塩原清水歯科矯正歯科では、矯正相談の段階から歯ぐきの状態も視野に入れ、いつ何をするかの見通しを共有します。先が見えると、通院の負担感も減りやすくなります。

1〜3か月で整うケース、延びるケースの違い

比較的短期間で歯ぐきが整いやすいのは、炎症が軽く、歯石が少なく、セルフケアの改善が早いケースです。とくに、正しく磨けるようになると出血が減りやすく、歯ぐきの変化を実感しやすい傾向があります。

一方で期間が延びやすいのは、次のようなケースです。

  • 歯周ポケットが深い部位が多い

  • 歯石が多く、処置範囲が広い

  • 奥歯の内側など磨きにくい部位に炎症が集中している

  • 歯ぎしりや食いしばりの負担が強い

  • 通院間隔が空きやすく、セルフケアの修正に時間がかかる

早く進めるコツは、がんばって長時間磨くことより、磨けていない場所を短時間で確実に減らすことです。たとえば、歯と歯ぐきの境目を意識して小刻みに当てる、歯間清掃を毎日行う、下の前歯の裏側を重点的に当てるなど、ポイントを絞ると改善が出やすくなります。

矯正中も歯周管理が続く(メンテナンスの設計)

矯正装置が入ると、清掃性は下がります。ワイヤーでもマウスピースでも、装置の形態によって磨き方は変わり、磨き残しが増えるリスクは上がります。つまり、矯正を始めてからが歯周管理の本番とも言えます。

矯正中に大切なのは、定期的なクリーニングと歯ぐきのチェックを続けることです。出血が増えた、腫れや口臭が気になる、歯がしみる、グラつく感じが強い、といった変化があれば、矯正の力を調整したり、一時的に負担を減らす判断が必要になることもあります。

那須塩原清水歯科矯正歯科では、矯正の調整と歯周メンテナンスを切り離さず、状態に応じた管理の頻度や内容を提案します。矯正を順調に進めるためのメンテナンスという位置づけで考えると、通院の意味がはっきりします。


歯周病がある人の矯正治療で、よくある質問

ここからは、検索でも特に多い疑問をQ&A形式でまとめます。歯周病があると言われたとき、矯正はできるのか、費用はどうなるのか、装置の選び方は変わるのか。こうした不安は、情報が断片的だと大きくなります。ポイントは、歯周病があるかないかの二択ではなく、コントロールできているかどうかで考えることです。

那須塩原清水歯科矯正歯科でも、まず現状を正確に把握し、歯ぐきの改善見込みを評価したうえで、無理のない矯正計画を立てることを重視しています。

歯周病でも矯正はできますか?できないケースは?

結論としては、歯周病があってもコントロールできれば矯正が可能なことは多いです。歯周基本治療で炎症が落ち着き、セルフケアが安定し、検査でリスクが許容範囲と判断できれば、弱い力で慎重に進める設計が取れます。

一方で、計画変更が必要になりやすいのは次のようなケースです。

  • 重度の歯周病で骨の支えが大きく不足している

  • 動揺が強く、日常生活でも噛みにくい

  • 予後が不良と判断される歯があり、矯正の土台にできない

  • セルフケアがどうしても安定せず、炎症が繰り返し悪化する

この場合でも、矯正が完全にできないと決まるわけではありません。治療の順番やゴール設定、装置や力の設計を変えることで、現実的な選択肢が見つかることもあります。大切なのは、希望を持ちつつも、歯を長く守る視点で計画を組むことです。

矯正前のクリーニングやSRPは保険?費用はどれくらい?

費用の考え方は、症状や処置内容、医院の運用、地域のルールなどで変わるため、一律に断定するのは難しい部分です。そのうえで、患者さんが理解しやすい枠組みとしては、次のように整理できます。

  • 歯周病の検査や基本的なクリーニング、歯周治療は、歯周病の診断がある場合に扱いが整理されやすい

  • 処置範囲が広い、精密な処置が必要、矯正関連の検査や管理とセットになる場合は、内容に応じて見積りの考え方が変わることがある

  • 追加になりやすい項目としては、SRPの範囲拡大、再評価回数の増加、メンテナンス頻度の増加、必要に応じた補助的処置などがある

那須塩原清水歯科矯正歯科では、矯正を始める前に、歯周治療がどのくらい必要そうか、通院回数の見通しと合わせて説明し、費用面もイメージしやすいように整理します。分からないまま進む不安を減らすことが、結果的に治療の継続にもつながります。

装置(ワイヤー・マウスピース)で歯周への影響は違う?

装置による違いはありますが、結局のところ重要なのは清掃性と管理です。どの装置でも、磨き残しが増えれば炎症は悪化しやすくなりますし、管理ができれば安定しやすくなります。

  • ワイヤー矯正は装置の周りに汚れがたまりやすく、歯ブラシや補助清掃用具の工夫が必要になりやすい

  • マウスピース矯正は取り外しできる利点がある一方で、装着時間の管理や、外した後の清掃を丁寧に行う必要がある

  • 歯ぐきが薄い、歯槽骨が少ない、歯の動揺があるなど条件がある場合は、装置選びより先に歯周管理の設計が重要になる

つまり、装置の優劣というより、口腔内の条件と生活習慣に合う設計にできるかがポイントです。那須塩原清水歯科矯正歯科では、検査結果を踏まえて、清掃のしやすさ、通院頻度、仕事や家庭の状況も含めて、続けられる選択肢を一緒に考えます。


当院の進め方:矯正治療をする前に歯周基本治療を徹底する理由

矯正治療は、歯並びだけを整える治療ではありません。歯を支える土台が健康であってこそ、整った歯並びが長く安定します。那須塩原清水歯科矯正歯科が矯正前の歯周基本治療を大切にするのは、見た目の改善と同じくらい、歯を守ることを重視しているからです。

当院では、矯正を検討する段階から、歯ぐきの状態を含めて評価し、必要があれば早いタイミングで歯周基本治療に取り組みます。ここでのポイントは次の3つです。

1. 矯正前の歯周評価を丁寧に行い、開始の基準を共有する
歯周ポケット、出血、動揺、レントゲン所見などをもとに、矯正を先に進めるべきか、歯周治療を優先すべきかを整理します。患者さんが納得できるよう、何がリスクで何が改善目標かを分かりやすく共有します。

2. 歯科衛生士によるセルフケア支援で、続けられる形に落とし込む
歯周病は日々のケアが鍵です。当院では、磨き残しが出やすい場所を具体的に示し、歯ブラシや歯間清掃用具の使い方を、患者さんの手の動きに合わせて調整します。忙しい方には、まず効果が出やすい優先順位で取り組めるように設計します。

3. 矯正中のメンテナンスを治療計画の一部として組み込む
矯正中は歯ぐきが揺らぎやすい時期です。定期的なクリーニングや歯周チェックを組み込み、悪化兆候があれば早めに手を打てる体制を整えます。矯正の調整と歯周管理を連動させることで、治療を安全に進めやすくなります。

矯正相談、精密検査、歯周病治療、クリーニングなど、関連する診療を一本の流れとして考えることで、矯正をただ始めるだけでなく、整えた状態を維持するところまで見据えやすくなります。気になる症状がある方は、まず歯ぐきの状態を確認するところから始めてみてください。


まとめ:矯正治療をする前に歯周基本治療で土台を整えることが安全への近道

矯正治療は歯並びを整える治療ですが、歯を支える歯ぐきと骨の状態が安定しているほど、安全に、そして仕上がりも安定しやすくなります。歯ぐきに炎症が残ったまま矯正を始めると、歯肉退縮、骨の吸収、動揺の悪化などのトラブルにつながることがあります。だからこそ、矯正の前に歯周基本治療で炎症を落ち着かせ、プラークコントロールを整え、必要があればSRPや負担軽減の処置を行い、再評価を挟んでから矯正へ進むことが大切です。

期間や通院回数には個人差がありますが、早く進めるコツは正しく磨ける状態を作ることです。矯正を始めた後も歯周管理は続きます。矯正を成功させるためのメンテナンスとして、定期的なチェックとクリーニングを計画に組み込むことが、長期的な安心につながります。

那須塩原清水歯科矯正歯科では、矯正前の歯周評価からセルフケア支援、矯正中のメンテナンスまで、安全設計を重視して治療を進めています。矯正を検討中で、出血や腫れ、口臭、歯のグラつきなどが少しでも気になる方は、まずは相談・カウンセリングで歯ぐきの状態を確認し、あなたに合った順番で治療計画を立てていきましょう。